水虫の症状を自覚すると、たとえばある人は薬局で市販の薬を購入して自分で治療しようとします。またある人は、専門の皮膚科の診察を受け適正な治療を受けます。実はそれぞれ白癬菌の浸食で痒い症状が出ていても、治療薬の効果で痒みは一時的に収まることが比較的多いのです。
ただ、これは薬効により痒みを抑制しているだけで、水虫が治った訳ではないのです。また白癬菌の他の部分への感染も、薬により押さえ込んでいるだけで白癬菌はまだ周辺にじっと潜んでいるのです。
人間の皮膚は新陳代謝によって約1ヶ月周期で生まれかわるサイクルを繰り返していますが、足の裏のように皮膚が硬化している部分に限っていえば、このサイクルは約3ヵ月以上かかることもあるといわれています。
水虫はこの皮膚再生のサイクルと同等、もしくはそれ以上の速度で増殖する力をもっているので、いったん角質深くまで水虫に浸食された皮膚が、全て新しい皮膚に生まれ変わるには、さらにこのサイクル以上の半年から1年という期間が必要になってくるのです。
せっかく皮膚科の治療を受け始めて投薬治療の効果が出てきても、辛い痒みから解放されたために自己判断で通院を止めてしまう患者さんが多いといわれています。しばらくしての再発は当然の結果といえるでしょう。水虫の治療は症状が一時沈静化したあとも、粘り強く継続する必要があることを是非理解して頂きたいと思います。水虫治療は症状が一度沈静化してからが、本当の戦いの始まりなのです。