白癬菌の感染力は人間の想像力をはるかに超えるものがあります。白癬菌がこの地球上に誕生してきてから、その生命力は常に人間の耐性をリードしてきたといえるほどなのです。白癬菌は角質の内部へ侵食して定住しますが、この領域ではもはや白血球による撃退も不可能な位です。また白癬菌は人間の皮膚の新陳代謝以上の速度で侵食していくために、自然治癒は殆ど期待できないといわれています。
白癬菌の角質内部への侵食が進行し、皮下組織レベルまで到達すると炎症を発症し、堪え難いかゆみが発生してきます。角質表面に浸食した段階では、かゆみは自覚できない位の軽度なものですが、皮下組織レベルまでの浸食になると人によっては夜も眠れないほどのかゆみに悩まされるといいます。
いかに水虫の感染を防ぐことが大切か、また水虫になってしまった場合に迅速かつ徹底した治療がいかに求められるか、ご理解頂けるかと思います。
また、足白癬は伝染しやすい病気と言われますが、白癬菌の感染力自体はさほど強くなく、この菌が数日から1週間の潜伏期間を皮膚に密着して、多湿環境が維持されないと発症はしないのです。この潜伏期間の間に徹底して清潔を心掛けて、付着してしまった白癬菌を繁殖させないようにすることが大切になってきます。
また白癬菌は垢として角質ごと落下しても数日間は生存しています。これが裸足で接触する共用のスリッパや足拭きマットなどを経由して他人の足の皮膚に垢ごと付着して、高温高湿度などの環境があれば容易に伝染することになるのです。水虫に感染している人の垢には、いうまでもなく無数の白癬菌が繁殖しているのです。