皮膚科の水虫(足白癬)の診察で、患者の症状が足白癬と疑わしいと医師が判断すれば、患部の爪や皮膚などの一部を採取して、その中に白癬菌が存在するかを顕微鏡で検査を行います。顕微鏡検査で白鮮菌が発見されて治療を始めたのに治療の効果がおもわしくない場合は、さらに病原菌の確定と治療薬に対する耐性を調べるために培養検査が必要になってきます。
この培養検査とは、培地といってカビが生育しやすい場所を人偽的に作り、そこに患部から採取した角質片をのせ、一定の条件下で原因菌であるカビを培養するという方法です。
角質片の中に白癬菌が存在すると、時間と共にカビが発生し、その菌の種ごとに特有のコロニー(単一細胞から作られる細胞塊)を形成していきますが、そのコロニーの色や形状、胞子の形態、菌の発育の状態などから菌種を特定するのです。
確定診断はカビの生育する速度に合わせるために2~3週間程度を要しますが、原因菌の種類を特定し的確な治療法を導き出すのには最も有効な方法と言われています。
白鮮菌には多くの種類がありますが、人に寄生して水虫をつくる原因菌の多くは、水虫全体の60~70%の原因とされるトリコフィトン・ルブルムとトリコフィトン・メンタグロフィテスと言われています。トリコフィトン・ルブルムは人間との親和性が強いとされ、一度寄生されると完治が難しく再発しやすい特徴があります。もう一方のトリコフィトン・メンタグロフィテスは、水疱や痒みなどで症状は激しいのですが、こちらは治療薬によく反応して完治しやすいといわれています。この2種類の白鮮菌でも、厳密にいうと治療プランは変わってくるのです。