一般的には水虫という名前で知られていますが、足に発症する水虫は正確には「足白癬(あしはくせん)」と呼ばれています。この水虫は、白癬菌が足の表面の角質や皮下組織などに侵入して炎症が発生する感染症ですが、同じ白癬菌が原因の感染症でも、感染して発症する部位が異なるとその名称も異なってきます。
水虫と同じような症状を引き起こす感染症は、他に白雲(しらくも)、陰金田虫(いんきんたむし)などが知られていますが、これらの感染症は全て同じ原因菌である白癬菌の感染によって様々な症状が引き起こされたものであり、感染場所によって名称が使い分けられているだけなのです。
まず白雲ですが、医学的には「頭部白癬」という病名で呼ばれていて、主に成人よりも子供(男子が多い)が感染しやすい病気なのです。白雲は他の白癬菌の感染症と同じく、高温多湿な環境を好んで、人間から人間に感染するために白雲に感染している子供の帽子を被ると感染拡大することが多いと言われています。
陰金田虫は性器やその周辺、お尻に痒みを伴った湿疹ができる感染症で、正式には股部白癬(こぶはくせん)といわれています。ちなみに、陰金田虫と4文字で伝えられるケースが多いのですが、陰金が陰部や股、太股の内側に発症する症状で、田虫は体毛の生えている部位の症状と区別されています。
「陰金」というネーミングから男性だけの病気と誤解されがちですが、実は白癬菌が付着して高温多湿の環境があれば、女性であっても発症するので油断は禁物です。この陰金と田虫は他の白癬菌の感染症と違い、膿みを出しますので、この膿みの付着によって感染が拡大していく可能性があるのです。感染場所としては、不特定多数の人間が集まるプール、スポ-ツセンタ-やホテルの浴場の椅子、洋式トイレなどが考えられ、このような場所では特に注意が必要と言われていす。